RSウィルス感染症が時季外れの流行

RS感染症 流行 時事 /Current event

冬にこどもが感染するRSウィルス感染症が季節外れの今、急増しているそうです。

国立感染症研究所によると先月30日までの1週間にRSウィルス感染症と診断された患者が7,818人報告されており、3年前の949人、2年前の1,028人、昨年13人と比較すると急増しています。

通常は夏が終わって9月~初春ごろ(主に冬季)に流行り、幼い子供が感染し、発熱や鼻水、咳などの症状が出ます。

多くの場合は軽症で済みますが、咳が悪化したり、ゼーゼー、ヒューヒューという喘鳴を伴う呼吸困難症状が現れる場合は、気管支炎や肺炎へ進展することがあるため注意が必要です。

去年は新型コロナウィルス対策で流行しなかったので、多くの子供たちが免疫を持っていなかったために急増したのではないかと言われています。

非常に感染力の強いウィルスなので、幼稚園や保育園などの施設内感染を起こしやすいです。飛沫感染や接触感染によって拡がり、大人でも感染しますので、マスクでしっかり予防し、手洗い・消毒をきちんと行うことが大切です。

また、オモチャやドアノブなど手でよく触れる場所の消毒をこまめに行うことが効果的です。

有効な消毒剤は、消毒用エタノール、次亜塩素酸ナトリウムなどです。

幼稚園や保育園などでは新型コロナウィルス対策でこれらの消毒剤で消毒しているはずなのにこれほど流行るということが、免疫を持っていなかったこと及びウィルスの感染力の強さを表しているように感じます。

幼い子で初めてかかった場合は重症化の恐れがあります。医療体制がひっ迫している中で重症患者が増えると対応に遅れが生じたりすることも懸念されます。

タイトルとURLをコピーしました