海外とのリモート査察に出席する機会があり、そこでGoogle翻訳について話が出ました。
製造所のSOPや製造記録は、そのサイトで働いている人達のために作成されたもので普通はその国の言語で書かれています。しかし、グローバルカンパニーでは「その製造所の国の言語+英語」のバイリンガルでの文書作成を要求されます。なぜなら英語がないと他国の関係者が目を通せないからです。
他の国のSOPや製造記録などを読んだりすることが多いGMP関連者にはGoogle翻訳は必須ツールです。
数年前は翻訳語の文章に誤字が多かったり意味不明だったりして校正が必須で最初から自分で訳したほうが早かったりしたものですが、最近は結構いい感じに訳されていて校正不要のことも多くなりました。
最近知ったのは、Google翻訳に「ドキュメント」というボタンが現れたこと。Wordファイルなどをそのままそちらにドラッグすると一瞬でそのドキュメントごとまるっと訳してくれます。すごい!!
この「ドキュメント」ボタンを選択すると、
.doc、.docx、.odf、.pdf、.ppt、.pptx、.ps、.rtf、.txt、.xls、または .xlsx ファイル がアップロードできるのです。
担当者は日本の最近の改正GMP省令のあの重いファイルをまるごと訳していました、まだ英訳出てないですからね。ボリュームがあってもなんのそので一応すべて訳されています。
今までチマチマと訳したい箇所をコピペしていた作業が不要になるので非常に効率UPです。
しかも中国、東欧、どこの国の言語にも対応しているのです。
こうしてインターネットによるフラット化が進んでいくのだなと実感しました。
仕事のノウハウは日々陳腐化していくので、常に学び続けていきたいです。